俊輔14年ぶり2ゴールで横浜M再奪首

 「J1、横浜M3-0浦和」(28日、日産ス)

 横浜MがMF中村俊輔(35)のJリーグでは約14年ぶりとなる1試合2得点などで、浦和に3‐0で快勝。前節で広島に明け渡した首位の座を1試合で取り戻した。川崎は得点王争いトップのFW大久保嘉人(31)の今季18得点目などで大宮を2‐1で振り切った。C大阪は仙台と1‐1で引き分け、清水に3‐4で敗れた鹿島とともに勝ち点38で4、5位となった。柏は湘南に5‐2で大勝。大宮は8連敗。名古屋は大分、新潟は磐田、鳥栖はFC東京に競り勝った。

 利き足じゃなくても関係ない。どんな体勢でも今年の俊輔は決める。2‐0で迎えた後半3分、ゴール正面約20メートル。「前を見たら(鈴木)啓太がいるなと思ったから」と、細かい切り返しでマークを振り切ると右足で思い切りよくシュート。芝を切り裂くような弾道で浦和ゴールに突き刺し、キャプテンマークを振り回して狂気乱舞した。

 前半27分にはMF小椋が浦和DF那須からボールを奪ったこぼれ球を流し込んだ先制点と合わせて1試合2得点。J1では99年4月10日のC大阪戦以来、約14年ぶりとなる大爆発だ。「ハットトリックは海外でも決めてるし」と強がったが、気分が悪いはずがない。

 先制しながら逆転負けした前節鹿島戦の失敗を教訓にした。飛ばしすぎての「電池切れ」が敗因だったと分析。同じく先行した浦和戦では、MF小椋に「前(自分)を追いかけるように連動すれば疲れないから」と声をかけ無駄な消耗を防いだ。両かかと、足首に痛みを抱えたまま今季リーグ戦全試合に先発出場する、ベテランの冷静な試合運びが光った。

 今季8得点目でJリーグ1シーズン最多の9得点が射程に入った。後半にFKでハットトリックを狙えるチャンスでGKにキャッチされ顔をゆがめた。登録上はMFだが、「自分もFWだから」と得点への意欲は十分。ザックJ入りを狙うストライカーが競演する中、日本の元背番号10も元気だ。

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