東北復興へスター集結「ともに活動」

 「東日本大震災復興支援スペシャルマッチ、Jリーグ TEAM AS ONE2-1Jリーグ選抜」(16日、国立)

 Jリーグの東日本大震災復興支援スペシャルマッチは16日、今年も東京・国立競技場に4万1246人の観衆を集めて行われた。東北出身選手らで構成された「Jリーグ TEAM AS ONE」が「Jリーグ選抜」に2‐1で逆転勝ちした。前半11分にJ選抜のFW佐藤寿人(31)=広島=が先制点を決めたが、TEAM AS ONEは同41分に松井大輔(32)=スラビア・ソフィア、後半25分には金崎夢生(24)=ニュルンベルク=が得点した。

 復興の支援を途絶えさせないように、選手は4万1246人の大観衆の前で、リーグ中断期間にもかかわらず全力プレー。MF中村俊が「震災から2年たつが、復興への道のりはまだまだ続く。これからも、ともに活動してきましょう」と試合前にあいさつして始まった。

 「TEAM AS ONE」のコーチを務めた仙台の手倉森監督は、復興に尽力する人々の様子をまとめたモチベーションビデオを選手に見せて臨んだ。試合ではDF闘莉王とMF松井が、それぞれ一度は交代しながらも後半途中に再出場すれば、FW金崎は豪快な決勝弾を決めるなど、被災地復興に向けた思いをピッチで表現した。

 岩手県出身のMF小笠原は「この試合を見た人が何かを感じてもらえば。少しでも復興が進んだら」と支援の継続性を訴える。「本当の意味での復興は自立。どこまでやるのかは難しいけど、子供たちが選手と触れ合えば絶対にうれしいはず。できるならば、向こうで試合をするのも一つだと思う」。風化させてはならない復興支援。サッカー界としての貢献は、まだまだ続いていく。

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