長友 日本の成長を悲劇の地で示す

 「W杯アジア最終予選、イラク-日本」(11日、ドーハ)

 5大会連続となるW杯切符獲得を決めたサッカー日本代表は6日、成田市内のホテルに再集合し、アジア最終予選イラク戦(11日・ドーハ)に向けて出発した。消化試合となる一戦だが、日本サッカー界にとっては忘れられない、1993年の「ドーハの悲劇」以来となる因縁の地でのイラク戦。DF長友佑都(26)=インテル・ミラノ=は先人たちの思いも受け継ぎ、「日本サッカーの成長を示したい」と勝利を誓った。

 世界一に向けた再出発への思いを、長友は熱く語った。「イラク戦は、僕は消化試合だとは思っていない。1試合、1試合が世界に向けた準備だし、ケガで試合をやっていなかった自分は、コンディションも良くなっているしね。(コンフェデ杯初戦の)ブラジル戦に向けてもいい調整にしたい」。熱意を吐露する長友の表情は既に臨戦態勢だ。

 今回、ドーハでイラクと対戦するのは、93年の「ドーハの悲劇」以来、20年ぶりとなる。当時、長友は7歳になったばかりだったが、日本の敗退に「悲しかったし、泣きそうになった」と振り返る。

 今では、当時のエースFW三浦知良とも親交がある。「カズさんからも悔しい思いをしたと聞いたこともある。(代表を)引き継いでいる僕らも同じ気持ちで戦う」。そして「(ドーハという)同じ場所、同じ相手に、日本サッカーがこれほど成長したというのを示したい」と意気込んだ。

 もちろん、ドーハ決戦の後に控えるコンフェデレーション杯にも照準を合わせる。昨秋に0‐4と大敗した開幕戦の相手ブラジルにも「向こうがホームで有利なのは分かっているが、自分の中では負けるイメージはない。いい戦いをすれば勝てる」と断言。先人たちの思いを胸に、ドーハ決戦を制し、ブラジルへと乗り込む。

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