神戸1年で復帰へ!選手らが決意表明
J2神戸の清水克洋社長(34)、安達亮監督(43)にFW吉田孝行(35)、DF北本久仁衛(31)、MF小川慶治朗(20)の選手3人が21日、J2開幕(3月3日)を前に神戸市中央区のデイリースポーツ本社を訪れ、今シーズンの意気込みを語った。吉田は「1年で上がるのが絶対条件」とJ1復帰を宣言。開幕戦は敵地で昨季のJ2で15位の徳島と対戦する。
開幕まであと10日。チーム最年長の吉田は静かな語り口で、しかし力強く誓った。「昇格しかない」。1年でのJ1復帰。チームの思いは、ただ一つだ。「目標はある意味それだけです」と清水社長も同意した。
大型補強に成功した昨季は、目標を「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)圏内の4位以内」と定めながら16位に終わり、06年以来7年ぶり2度目のJ2降格という屈辱を味わった。
今季は日本代表DF伊野波やMF野沢、エースFW大久保がチームを去ったが、DF岩波をはじめユースから選手4人が昇格するなど若返った。「若い選手に負けないように頑張っていきたい」と吉田。新たな刺激を得たベテランは「結果を出せばチームのためにもなるので、点に絡んでいきたい」と意気込んだ。
エースを失った今季、期待を一身に集めるのが小川だ。昨季にチームトップの9得点を挙げた20歳は、「チームの勝利のために20得点」と大きな野望を口にした。
最終ラインを支える北本は「失点を少なく。できれば37、8点にしたい」と堅守を約束。昨季は34試合で50失点を喫したが、42試合を戦う今季は1試合1失点以下に抑えるつもりだ。
今季始動から43日目。安達監督は「ケガ人も少なく思ったより順調に来ている」と手応えをつかんでいる。「J1に残留するより高いハードル」と語ったJ1復帰へ、戦いの幕が間もなく上がる。