45歳・ゴン引退…今後は指導者を視野に

 サッカー日本代表やJリーグで活躍した中山雅史(45)=コンサドーレ札幌=が4日、札幌市内のホテルで引退記者会見を行った。90年にJ1ジュビロ磐田の前身であるヤマハ発動機に加入し、日本を代表するストライカーとなったが、両膝のけがなどを理由に引退を表明。J1最多の157得点、98年W杯での日本代表の初ゴールなど数々の栄光を残してピッチを去る。

 20年以上にわたる現役生活にひと区切りをつけた中山の表情はスッキリとしていた。引退会見に詰めかけた多くの報道陣を前に深々と一礼し、「私、中山雅史は今シーズンをもちまして、第一線を退くことを決めました」と普段通りにはつらつと話した。

 近年は両膝のけがなどに苦しんだ。リハビリを続けて痛みは以前に比べて、治まってきたとはいえ昨シーズンはリーグ戦に1試合も出場できなかった。今シーズンも11月24日の横浜M戦の後半に途中出場しただけ。自身が待つ45歳2カ月1日のJ1最年長出場を記録したものの、もはやトップレベルでプレーできるコンディションではなかった。

 「プレーする上で一歩が出ないとか、ターンができないとか感じながら、この1年を過ごしてきた。勝負するステージに立てないものを感じた」と引退を決断した理由を挙げた。今後の予定は未定ながら、指導者資格の取得を視野に入れているという。さらに「みんなにサッカーを愛してほしい。僕もいろんな面から働きかけられれば」と語っていることから、メディアを中心にさまざまな普及活動を展開していくことも考えられる。

 「ゴン」の愛称で親しまれたストライカーで、日本代表としてワールドカップ(W杯)は1998年フランス、2002年日韓の2大会に出場し、98年にはジャマイカ戦で日本のW杯初ゴールをマークした。Jリーグでは磐田時代の98年に4試合連続ハットトリックを記録して36得点の大活躍で最優秀選手賞を受賞。明るいキャラクターと闘志ムキ出しのプレーで鮮烈な印象を残した。その輝かしいキャリアが色あせることはない。

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