神戸、規定違反で制裁金1000万!

 サッカーのJ1神戸は18日、Jリーグの「ベストメンバー規定」に違反したとして、制裁金1000万円を科された。同日に都内で行われたリーグ理事会で決まった。神戸は6月27日のナビスコ杯1次リーグ・横浜M戦(ホームズ)で先発メンバーを大幅に入れ替え、11選手のうち7人が、規約第42条が定める「最強のチームによる試合参加」の基準を満たさなかった。クラブ側は同規約の誤解釈が原因と説明。クラブ内処分も発表した。

 神戸は6月27日の横浜M戦で直近リーグ戦5試合で先発がなかった7人を先発で起用した。試合は3‐2で勝利。クラブによれば、リーグが定める「ベストメンバー」が、直近のリーグ戦ではなく、公式戦5試合だったと規約を誤解釈したという。

 リーグ規約第42条に抵触する行為に、叶屋社長は「誤認識によってあってはならない事態を引き起こしたことは、遺憾。先発メンバーの確認を徹底し、再発防止に努めていきたい」とコメント。同社長、高橋チーム統括本部長、リーグ側への確認の役割を担った強化担当者の3人を、1カ月の減俸10%とするクラブ内処分を決めた。

 09年度に制度化されて以降、同年の広島に次ぐ2例目となる罰則適用は、不運な状況下で起きた出来事だった。今季途中から指揮を執った西野監督にとって公式戦6戦目(うち、リーグ戦は3試合)。同監督は「ルールはルール。迷惑をかけて申し訳ない」と受け入れながらも「自分の中では早々にトライしたいものもあったので、(ベストメンバーかどうかは)意識をしていなかった」と本音を吐露した。

09年広島以来2度目の適用 規約上のベストメンバーを決めるリーグ戦5試合が監督交代にまたがっていただけに、指揮官の表情には困惑の色も浮かんだ。当該試合で規約に抵触した7選手の中で、和田前監督時には先発経験もあった選手も多く、西野監督にとっては戦力分析の貴重なテストの場でもあった。「これを機に制度が再検討されれば、それはそれで良いと思う」と指揮官。定められた規約に抵触したのは紛れもない事実だが、今後は制度のあり方に、さまざまな意見が噴出しそうだ。

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