【評論】釜本邦茂氏・日本ーモロッコ戦

 「ロンドン五輪・サッカー男子・1次L、日本1‐0モロッコ」(29日、セントジェームズパーク)

 1次リーグD組の日本は2戦目の臨み、0‐0の後半39分、FW永井謙佑(名古屋)が鮮やかなループシュートを決めて1‐0で逃げ切った。日本はスペイン戦からの連勝で勝ち点6とし、1戦を残して同組2位以上が確定。00年シドニー五輪以来3大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。1968年メキシコ五輪の銅メダリストで得点王となった釜本邦茂氏(68)は関塚ジャパンの連勝を褒め称え、大会前に「男子はメダル取れない」という発言したことを“謝罪”した。

 決勝トーナメント進出というのは、1つの目標だったと思いますし、チームとして大きな一歩。「男はダメだ」と言ったことはあらためて謝らなければなりません。

 前半戦は苦しみました。戦い方を探っている中で、モロッコはパワフルな個人技で攻めてきました。ただ、日本は組織的にカバーできていたから、ペナルティーエリアに入れさせませんでした。

 後半はチャンスをつくれていました。特に山口君のいいボール奪取からシュートまでの流れは良かった。長い距離を走った後なので外してしまいましたが、ああいうのを枠に飛ばさないと。今の日本は、サイドを崩しにかかっても点が取れない傾向が見えますので、カウンターを磨くのがいいと思います。

 永井君のゴールもカウンターから。体勢が良くない中、1本のパスからよく決めました。相手GKもあんなに飛び出す必要はなかったかもしれないですが、スペイン戦とこの試合でスピードが脅威だと頭にすり込ませていたのが効いたのかもしれません。

 永井君は体勢十分な時よりも、相手の鼻先で勝負する方が得意なようですね。普段はスピードがあり過ぎて軸がぶれるのかもしれません。例えば5歩でシュートを打つとイメージした場合、3歩目までは全速で、4歩目でスピードを落とし、5歩目でミートすることを考えてもらいたいです。

 準々決勝の相手がどうなるか。対戦する可能性があるのはC組のブラジルとあと1カ国です。幸い、あちらの組の順位が先に決まります。状況を見極めて試合を運べばいいと思います。(68年メキシコ五輪銅メダリスト=得点王、日本サッカー協会顧問)

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