帝拳・本田会長 引退表明の山中ねぎらう「前回より納得していると思う」

本田明彦会長(右)と抱き合う山中慎介=両国国技館(撮影・西岡正)
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 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(1日、両国国技館)

 同級1位の挑戦者・山中慎介(35)=帝拳=が4度のダウンを奪われ、2回1分3秒TKOで前王者のルイス・ネリ(23)=メキシコ=に敗れた。試合後、山中は現役引退を表明した。

 帝拳ジムの本田明彦会長(70)は「最初の(カウンターで食らった)ジャブで全部吹っ飛んだ。(敗因は)体重差じゃないよ。打たれて弱くなってるから。しょうがない」と受け入れるしかなかった。

 引退を表明した山中について、「これだけ人間性のいいボクサーは初めて。1番」と褒めたたえた。「ある意味、素質はそこまであるわけじゃないが、努力でここまで来た。後援会に支えられて。普通はあきられるけど、どんどん増えていった。本当にそれは人柄ですよ」と、ねぎらいの言葉をかけた。

 ネリとの再戦で雪辱は果たせなかったが、「今回集大成を見せようと思って、こんな試合になっちゃったけど、前回と違う意味で終わりを迎えられたのでは。自分もまわりも、勝っても負けても最後と思ってやってきた。本人もやることはやって、少なくとも前回(のネリ戦)より納得してると思う」と話した。

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