グスマンVS小国戦で前代未聞のグローブ“計量”

小国陣営の要求によりはかりにかけられるジョナタン・グスマンのグローブ=ANAクラウンプラザホテル京都(撮影・石湯恒介)
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 「ボクシング・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(31日、島津アリーナ京都)

 ダブル世界戦の公式計量が30日、京都市中京区のホテルで行われ、出場4選手は全員クリアした。IBF世界スーパーバンタム級5位・小国以載(28)=角海老宝石=はリミットちょうどの55・3キロ、同級王者のジョナタン・グスマン(27)=ドミニカ共和国=は100グラムアンダーの55・2キロで通過した。

 この試合はメキシコ製レイジェス社の8オンスグローブが使用される。22勝(22KO)1無効試合の戦績を誇る王者に挑む小国は、自分の使用するグローブは自由に選べたが、あえて強打者有利とされるメキシコ製を選択した。しかし調印式でのグローブチェックで、王者陣営が日本に持ち込んだグスマンが使用する特注色のグローブを手にすると「薄くないですか」と指摘。前代未聞のグローブの“計量”を要求した。ホテル内の会場に調理用秤が持ち込まれ、グローブの重量を測った。

 結果、どちらも8オンスで問題なしとなったが、小国は「(王者のグローブは)新品でしたが、しわしわになっていたし、たぶん(拳の部分を)丸めてつぶしたのだと思う。明らかに形がおかしかった。重さの問題ではない」と説明した。

 思わぬ先制攻撃を浴びたグスマンは「(小国は)試合が始まる前にも関わらず、もう負けた時の言い訳を考えているのだなと感じた」と不満顔。

 あえてメキシコ製で強打者に立ち向かう小国も激闘は覚悟している。「厳しい試合になるでしょうが、最後まであきらめない。倒しにいきます」。不利の下馬評を覆し、初挑戦での世界奪取を誓った。

【IBF世界スーパーバンタム級王座戦オフィシャル】

◇レフェリー=エディ・クラウディオ(米国)

◇ジャッジ=ロビン・テイラー(米国)、カルロス・オルティス(米国)、ウィリアム・ラーチ(米国)

◇立会人=アニバル・ミラモンテス(米国)

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