村田諒太が12月30日に世界前哨戦「機会をくれてうれしい」

練習で鋭いパンチをみせる村田諒太=帝拳ジム(撮影・棚橋慶太)
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 「ボクシング 世界タイトルマッチ前哨戦ミドル級10回戦」(30日、東京・有明コロシアム)

 帝拳ジムは1日、都内でWBO世界ミドル級3位の村田諒太の世界前哨戦を発表した。対戦相手はメキシコ同級の右ボクサーファイター、ブルーノ・サンドバル。村田は11勝(8KO)無敗、サンドバルは19勝(15KO)1敗1分。

 村田のプロ12戦目は、希望が通る形で実現した。同興行では、井上拓真の世界初挑戦が右拳負傷のため中止となった。それを知った村田が「最初は冗談で会長に『自分がやりますよ』と言ったんです。頭に入れておくよ、と言ってはもらっていましたが機会をくれてうれしい」と明かした。

 今年は1月に上海、5月に香港、7月に米ラスベガスで試合を行いすべてKO(TKO)勝ちした。「いい状態で勝ってきて、勢いを途絶えさせたくなかった。(試合を)やれるものならやっておきたかった」と言う。浜田剛史代表も「12月に(試合を)挟んでおきたいというのもあった。(サンドバルは)若くて元気のいい選手だし、世界戦の前に申し分ない」と、世界挑戦への大きなステップと位置づけた。

 この日はメキシコ人パートナーと3ラウンドのスパーリングも公開した。前に出ながらジャブを突き、鋭いワンツー、ストレートを打ち込んだ。「パンチに体重が乗ってきたので前に出られる。乗らずにKOを逃す試合があったけど、修正されていると思う。いろいろ試しながらやってます」と、軌道修正を繰り返している。

 世界挑戦について浜田代表は「五輪から4年たっていろいろ経験して、いつでもできる。相手との交渉はこれからだが、来年のつもりで準備しておきたい」と話した。

 今年は1月に試合があったため、昨年末と年始、1月12日の誕生日もゆっくりできなかった。「30日は勝って、年末年始も誕生日も気持ちよく祝いたいですね」と笑顔を見せた。

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