王者・大谷「金曜8時生中継の気持ち」でクノウとV1戦 12・7リアルジャパン

 初代タイガーマスク率いるプロレス団体のリアルジャパンは30日、都内で12月7日の東京・後楽園ホール大会へ向けた会見を開催。出場選手が意気込みを示し、レジェンド王者の大谷晋二郎(ZERO1)は寝技の実力者タカ・クノウ(チーム太田章)との初防衛戦へ「金曜8時に生中継されている気持ちで戦う」と闘志を燃やした。

 9月の大会で船木誠勝を激闘の末に下して王座を奪取した大谷は「ボクがチャンピオンです。と言うことは、リアルジャパンが求めるストロングスタイルは大谷晋二郎のストロングスタイル」と力強く宣言。タカとの初対戦に、「リアルジャパンがクノウ選手を挑戦者として選んだ理由、ボクはあると思います。正直、クノウ選手の試合を見たことがないので、緊張と恐怖心と、そしてワクワク感、いろんな気持ちが体の中を駆け巡っています」と胸を躍らせた。

 これを聞いた初代タイガーマスクは「自分の全盛期であった金曜の夜8時であったりしたら、大谷選手は大変な選手。あの時代にメインイベントを張れる、タイガーマスクと試合をやってもまったくおかしくないような選手です。挑戦者に選んだクノウ選手もあの時代なら、彗星のごとく現れた選手と言うことになります」と、両者をプロレスが金曜8時にテレビ中継されて大人気だった時代に当てはめて高く評価。「あの時代に置き換えるならば大変な試合、タイトルマッチになる。という思いがしています」と好勝負を期待した。

 当時のスーパースターの言葉に大谷は感激し、「隣で聞いて武者震いを止めることができなかったですね。あの当時のタイガーマスクと大谷晋二郎が戦っていたら、とすごいものを想像してしまいましたよ。今決めました。誰が何と言おうと当日、金曜夜八時に生中継されている気持ちで戦いに挑みたい」と決意。「ボクの想像では長い試合にならない気がしますね。タカ選手もいろんな技術があるかも知れない。しかし、プロレスっていろんなスタイルがあるんですよ。だてに25年もやっていません。気づいたら試合が終わっているかも知れません」と、腕をさすった。

 熱い大谷に対し、クノウは終始冷静。ベルト奪取の自信を問われると、「そうじゃなければこの場にいません」と表情を崩さずに話し、「気がつけば終わっているかも知れない。それは同じことですね。気がつけば大谷選手が知らない技でカウントを取られているかも知れない。勝負ですから何があるか分かりません」と、静かに対抗心を燃やした。

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