河野無念…0-3判定で王座陥落「これが実力なのかな」

 「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 スーパーフライ級王者の河野公平(35)=ワタナベ=は暫定王者で同級1位ルイス・コンセプシオン(パナマ)に0-3で判定負けし、4度目の防衛に失敗した。

 試合終了のゴングを聞いた河野は、自軍コーナーではなくニュートラルコーナーへ歩いた。トップロープに両腕を預け、うなだれた。その姿がすべてを物語っていた。

 立ち上がり、コンセプシオンのプレスに下がりポイントを取られた。「最大の強敵」と言う相手に、慎重になりすぎた。

 中盤からはカウンターを合わせ、左右のボディーも打ち込んだ。だが7回、右カウンターを浴びて左目上をカット。一歩も引かずに打ち合ったが、序盤に失ったポイントが最後まで響いた。

 0-3の判定負けに「高橋トレーナーと練習したカウンターは当たったけど倒れなかった。これが実力なのかな。あいつタフでしたね」とつぶやいた。

 内山を下したジェスレル・コラレス(パナマ)と同じチーム。ワタナベジムにとっては、とんだ疫病神だった。14年3月に返り咲いた虎の子のベルトを失い「これからのことはちょっと休んで考えます」と、くしくも内山と同じコメントを残した。

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