一翔11回KOでV3 愛の絶叫「最愛のフィアンセに感謝」

 「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(20日、エディオンアリーナ大阪)

 史上最速世界3階級制覇王者、井岡一翔(27)=井岡=が、同級6位のキービン・ララ(21)=ニカラグア=を11回1分11秒、KOで下し、3度目の防衛に成功した。大みそかに予定する統一戦へ弾みをつけ、WBAから対戦を指令されているスーパー王者、ファンフランシスコ・エストラーダ(26)=メキシコ=との頂上決戦が視界に入った。IBF世界スーパーバンタム級王座決定戦は、同級1位の和気慎吾(28)=古口=が同級2位のジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)に11回2分16秒、TKO負けした。

 男・一翔の堂々の“プロポーズ”だ。豪快KOのリング上、「チーム井岡、家族…そして最愛のフィアンセに最大の感謝を贈りたい」と、テレビ前で声援を送った谷村に惜しみない愛をささげた。

 フィアンセもほれ直す完勝劇。10回、左ボディーから連打でダウンを奪うと、11回、猛然と決めにいった。豪快な右ストレートから怒とうの連打。相手はよれよれになり、ぶっ倒れ、10カウント。連続KOでV3を果たした。

 1月、Gカップ歌手の谷村奈南(28)との熱愛を表明してから初の試合だった。「寄り添って親身に支えてもらっている」と感謝。強くかっこいい男の姿を見せた。

 父・井岡一法会長は時期尚早として、結婚にまだ難色を示す。それでも、2人の愛がボクシングにもプラスになることをリングで証明してみせた。燃え上がる2人。王者として結果を積み重ね、さらなる高みに上ることが結婚へも近道になる。

 世界戦12勝は、具志堅用高の14勝に次ぐ国内2位タイ。大みそかに計画される王座統一戦へ、文句なしのGOサインだ。WBAからスーパー王者、エストラーダとの頂上決戦指令はすでに下っている。

 一法会長は近日中に交渉に入ることを明言。「日本でやりたい」と力を込めた。相手はWBO王者でもあり、勝てばスーパー王者&2団体統一の称号を得るビッグチャンス。「望むところ」と一翔も胸を躍らせた。

 目指すは「唯一無二の存在」。まずは最愛のフィアンセとラブバカンス。谷村が幼少期に長期滞在したこともある思い出のロサンゼルスで英気を養う。

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