ボクシング仲村が突然の引退表明 井岡一翔の高校先輩、心身の衰え理由に…

 ボクシングの元東洋太平洋スーパーフェザー級王者・仲村正男(28)=渥美=が5日の深夜、現役引退することを自身のブログで発表した。

 引退表明と題し、「この度、プロボクサー仲村正男は2016年7月5日をもちまして引退することを決意いたしました。僕のボクサー人生は色々な沢山の方々に支えられ背中を押していただき続けてこれました!そんな応援し見守ってくれた全ての方々に、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです」と記した。

 元プロボクサーだった父から影響を受け興国高で本格的にボクシングを始め、全国高校選抜大会や国体で優勝。高校の1年後輩には井岡一翔、宮崎亮らがいる。

 06年にプロデビューし、自慢の強打でKO勝利を重ねた。10年にはデビュー12連続KO勝利で東洋太平洋王座を獲得。だが前WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)への挑戦を目前にした11年にKO負けを喫し、暗転した。プロ通算22勝(21KO)3敗。

 昨年8月に金子大樹(横浜光)に判定勝利し、復活を果たすなど4連勝で今年はタイトル戦を狙っていたが、突然の決断となった。「泣いた事笑った事、沢山の色んな事もありました!時を経て、心身共に衰えを感じた時は身を引こうと決めていました。若くして、闘いたい、強くなりたい!そうやって勢いだけで強くなれた自分が懐かしく思うようになりました」。引退理由には心身の衰えを感じていたことを挙げた。

 今後は白紙。「ボクシングで築けた縁をこれからも、何よりも大切にし、生きていきたいと思います!!また、これから第二の人生を手探りしながら、見つけて歩んで生きたいと思います!今まで、僕をボクサーとして活かしてくださった全ての方々に、心から感謝しています」と記した。

 世界を目指し、二人三脚で歩んできた大東旭会長代行の慰留も本人の意思は固かった。「体力の衰えと気持ちが薄れる中、数試合前から葛藤していた。限界を感じ本人が決めた」と無念さは隠せなかった。

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