「ＲＥＡＬ５」（１２日、東京ドームシティホール）

　プロ野球のオリックス、巨人などでプレーした元投手の野村貴仁氏（４７）が１２日、都内の東京ドームシティホールで行われた総合格闘技の大会「ＲＥＡＬ５」に来場した。金網ケージ内でミット打ちなどを披露して、総合格闘技参戦への決意を表明した。ＲＥＡＬ側は、野村氏の希望に合う対戦相手を募集すると発表。１２月に予定している大会でのデビューが濃厚との見通しを示した。

　話題の男が現れると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博氏をよく知る人物として、注目を集める野村氏。高校時代に空手の練習をしていたとのことで、司会者に実演をうながされると、いきなり司会者に前蹴りを放って爆笑を誘った。続けてミット打ちも行うと、切れのいいミドルキックなどを披露した。

　「今日は冷やかしでは来ていない」という野村氏。本格的な格闘家転向は否定しているが、すでに試合を行うことは決意しており、司会者から「テレビなどで、『オレは強い』などと言う人がいるが、出てきたら、ファイトをするのは可能か？」と尋ねられた。「誰とは名前は言いませんけど、プロみたいなかっこうを気取ってるヤツがいたら、パーン！！って」と答えた。

　これを受けて、司会者は「ＲＥＡＬが対戦相手を募集するので、野村さんの心が動くような挑戦者がいらっしゃいましたら、ご連絡ください！！」と発表。「その時はお願いします」と求められると、野村氏は「分かりました」とファンに宣言した。

　ＲＥＡＬを運営するＦＩＧＨＴＩＮＧ　ＧＬＯＢＥ社の山田重孝代表は相手について「ホームページで募集する」と話し、「大会は１０月、１２月に予定しているが、（野村氏の出場は）１２月が濃厚だと思う」との見通しを示した。

　野村氏は会場を去る際には、観客から「清原とやれ！！」との声が飛んだことを尋ねられた。「（歌手の）ＧＡＣＫＴのことを言いたかった」と返答。「清原もＧＡＣＫＴもノーチャンスや」と話して去っていった。