八重樫東 左肩負傷隠して初防衛
IBF世界ライトフライ級王座を初防衛した八重樫東(33)=大橋=が9日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に臨み、試合の3週間前に左肩を負傷し、痛み止めの麻酔を打って試合に臨んでいたことを明かした。
腫れた両目をサングラスで隠した八重樫は「左肩肩甲下筋損傷、左肩関節唇損傷」と診断されていたという。松本好二トレーナーは「左を封印して練習せざるを得なかった」と話し、練習プランの大幅な変更を余儀なくされていた。
そんな中、尊敬する拓大の先輩、内山高志が12度目の防衛戦で敗れた。「内山先輩にどれだけ支えられていたか、改めて感じた。やるしかないという状況の中、フワッとしたメンタルではなかった」と言う。
内山の敗戦で「スイッチが入ったのでは」(松本トレーナー)。薄氷の初防衛だったが「勝てたことで生き残れた。また、ボクシングができる」と笑みを浮かべた。先輩の内山には「再起を楽しみに待ちたい」と、控えめなエールを送った。





