潮崎組が故郷・熊本にささげる白星

 「プロレス・ノア」(21日、東京・後楽園ホール)

 被災した故郷にささげる勝利だ。グローバルタッグリーグ戦2016が開幕し、メーンで潮崎豪、マイバッハ谷口組がGHCヘビー級王者・杉浦貴とシェルトン・X・ベンジャミンの鈴木軍強力コンビを下して白星発進を決めた。

 潮崎は地震に襲われた熊本市出身で、ファンが被災地へ向けた応援メッセージを書き込んだTシャツを着用して入場。試合はイスを駆使する鈴木軍コンビ得意のラフファイトに苦戦したが、最後はベンジャミンを捕らえ、潮崎のゴーフラッシャーから谷口がマイバッハプレスでトドメを刺した。

 試合後、潮崎は「栄冠をつかむのは、このオレたちだ。そして、5・28大阪、GHCをノアに取り返します」と、優勝と5月28日の大阪大会で杉浦から王座を奪取することを宣言。さらに、「少しでも、少しでも、明るいニュースをオレの地元熊本に届けたいと思います。皆さん、力を貸してください!!」と故郷のために奮闘することを誓った。

 インタビュールームでは、目を潤ませているように見えた潮崎。実家と家族は無事だったが、「今すぐにでも飛んで帰りたい」と言う。「避難所で苦しい生活をされている方々もいますし、被害の大きい小さいは関係ない。地元熊本でああいうことが起きて、みんな歯を食いしばって頑張っている姿を、ニュースでしか見られないですけど、ファンの声援も届けていきたいですし、いいニュースを自分の力でつかみ取って届けたい」と、言葉に力を込めた。

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