棚橋弘至、遺恨再戦後に謝罪

 遺恨のあった新日本プロレス・棚橋弘至とDDT・HARASHIMAがタッグで再戦し、試合後に棚橋が謝罪して“ノーサイド”となった。DDT8・23両国での一騎打ち後、勝利した棚橋が「『技が上手』『マスクがいい』『筋肉がすごいね』じゃないところでオレたちは勝負してる。横一列で見ないで欲しい」などと厳しい発言をし、DDT側が不快感を表明。3カ月後に組まれた“決着戦”は異様なムードで行われた。

 HARASHIMAとパートナー・大家健にすさまじい歓声が送られ、棚橋&小松洋平には大ブーイング。試合は序盤から意地をぶつけ合った両軍が場外戦をはじめとして激しくやり合い、最後はHARASHIMAが小松洋平を蒼魔刀で撃破した。

 いったん控室に戻りかけ、再び姿を見せた棚橋は本部席でプロレス界をもっと盛り上げる方法」をプレゼンテーション。HARASHIMAはリング中央で“体育座り”で見つめる中、“講義”を始めた。

 「僕がファン時代に最も盛り上がった瞬間が96年10・9の武藤敬司対高田延彦。団体のトップ同士の直接対決だった。8月の両国も新日本とDDTのエース対決だった。試合後、花道を引き揚げるとき、大学1年の自分が感じた興奮と熱狂を上回れなかった悔しい気持ちがあふれてきて、コメントで感情をぶちまけてしまった。それはDDTのエース、HARASHIMAさんに向けての言葉ではなく、オレの1人よがり。HARASHIMAさん、ごめん。これからもDDTのエースの道を突き進んでください」

 一転して大コールを浴びながらリングに歩み寄った棚橋が左拳を出すと、うなずいて謝罪を受け入れたHARASHIMAも右拳をあわせてグータッチ。HARASHIMAは「あれだけ素直に面と向かって謝ってくれたのはびっくり。あの発言は新日本だけが良ければいいんだろうと受け止めてがっかりしたけど、プロレス界を良くしようと同じ方向を目指していくのが分かってうれしかった。すっきりした」と納得の表情を浮かべた。

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