井岡、大みそかに因縁のレベコと再戦
史上最速世界3階級制覇したボクシングのWBA世界フライ級王者・井岡一翔(26)=井岡=が6日、大阪市内で会見し、12月31日にエディオンアリーナ大阪で同級2位のフアンカルロス・レベコ(31)=アルゼンチン=と2度目の防衛戦を行うと発表した。4月22日に判定2-0で下し、3階級制覇を果たした相手と8カ月ぶりの再戦となる。5年連続の大みそか戦へ「KOで引導を渡す」と因縁に完全決着を誓った。
負けを認めないレベコに一翔は怒りすら覚えていた。「僕が王者というのをたたき込んでやりたい。前回も完全に僕が勝った。納得していないなら、KOかTKOで誰が見てもはっきりとした勝ち方で返り討ちにする」と珍しく語気を強めた。
4月の前戦は1人がドローを付ける判定。僅差には見えたが、悲願の3階級制覇のために「勝ちに徹した」と言う結果。レベコ陣営は前戦後、判定を不服としてWBAに即再戦を訴えたが、力の差は確信する。「パンチももらわなかったし、打ち合ったとしても負ける気はしない。大みそかに、4月から実力の差が開いたことを相手は感じるはず」と因縁に完全決着を付ける。
相手は32歳。年齢からも「引退覚悟の捨て身で来る」と井岡一法会長は元王者の雪辱への執念を警戒する。それでも一翔は「向こうと僕では見据える先が違う。引導を渡す!」と言い切った。
ボクシング界の“顔”と言える大みそか戦も5年連続の出陣。来年にはWBC王者のゴンサレス(ニカラグア)、WBA、WBO統一王者のエストラーダ(メキシコ)、IBF王者のアムナト(タイ)との王座統一戦を視野に入れる。目標は「フライ級でNo.1のチャンピオン」。4団体制覇の野望へ2015年をきっちり締める。
