公務員ボクサー・新座宏、TKO負け

 「ボクシング4回戦」(7日、後楽園ホール)

 惜しいTKO負けだった。新座市役所勤務の新座宏(本名・渡辺宏)=フラッシュ赤羽=の再デビュー戦は1、2回を優位に進めながら3回に松沢拳(宮田)の右フックをもらってダウン、4回途中レフェリーに試合を止められた。

 レフェリーに抱きかかえられ「どうして?」という表情を浮かべた。約100人の応援に応えられず「一発もらって訳の分からないうちに終わった…」と唇をかんだ。芝浦工大大学院時代プロで1戦1勝し、民間企業に就職と同時に引退。10年ぶりのリングだった。

 公務員に転職後も趣味で続けていた。入庁当初、「プロ」への思いが再燃し、須田健司市長に直訴したが、「仕事に慣れていない」という理由で却下。

 昨年、人事異動での面接で市長から「ボクシングは続けているのか?プロを目指しているの?」と聞かれ、「ハイ!」と答え公務員ボクサーが誕生した。「求められるのは市のアピール」と「新座」の名を名乗り、トランクスには市のマスコットキャラクターをあしらった。当然ギャラは市の財政に寄付する。勝って新座市の役に立つつもりだったが「負けてはPRできない」と悔しさを隠さなかった。

 しかし、川島会長は「よく頑張った。ダウンを取られてもくじけなかった」と褒め、須田市長は「感動した」と言った。新座は「精いっぱいやったけど力及びませんでした。もう一度やらせてください」と須田市長にお願いするという。

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