加納デビュー戦 天国の親友の分も拳に
「服部海斗さん追悼興行」(7日、三田市総合文化センター)
慢性骨髄性白血病で2月24日に死去した17歳のプロボクサー・服部海斗さんの追悼興行が7日、所属した大成ジムの地元、兵庫県三田市で行われた。16歳でともに海外デビューし世界王者を誓い合った親友の加納陸(17)=大成=が国内デビュー戦としてメーンに登場。3回、コーナーに追い詰め、左の強打3発でKO勝利した。
「海斗も一緒に戦った。僕が勝つことで海斗の強さも証明できた」。アジア王者の実力を発揮し、天国の親友の分も拳に込めた。
海斗さんの兄・力斗(20)も判定で完勝。弟の遺志を継ぎ、3月に熊本のジムから大成に移籍。「兄弟でリングに立つ夢がかなえられた」と試合後は号泣。3月4日には母・佳代さん(享年45)も肝臓病で死去するなど苦難を乗り越えた。
