天龍&ドリー“139歳タッグ”勝利

 「天龍プロジェクト」(30日、大阪府立体育館)

 11月に引退する天龍源一郎(65)が30日、大阪での最終試合を行い“有終の美”を飾った。超満員1298人の大歓声で迎えられた65歳は、「プロレス界の財産」と評価する全日本の諏訪魔(38)と真っ向勝負。バックドロップを浴びてもグーパンチで応戦し、最後は佐藤光留(34)をラリアートで沈めた。

 肺炎で出場を取りやめたテリー・ファンク(70)の代役として、76年に大相撲からプロレスに転向した際、指導された兄ドリー・ファンク・ジュニア(74)を自軍に迎えた。その師匠から「いいレスラーになった」と称えられる大暴れだった。

 「30分やって自信がついた」という88年4月の故ブルーザー・ブロディ戦。第1競技場に9110人を集めた96年10月のグレート・ムタ戦。99年12月、武藤敬司とのIWGP戦。大阪での思い出が頭をよぎった。試合後、天龍は「(64年に)14歳で初めて番付に載ったのも、IWGP(ヘビー)を初めて取ったのも大阪。皆さんの声援に支えられた。気持ちは道頓堀川に飛び込みたいくらい」と感謝の思いを伝えた。

 51年の格闘人生で忘れられない浪速の地に別れを告げたミスター・プロレスは、完全燃焼へ向け、残りの引退ロードを駆け抜ける。

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