【川嶋評論】内山は海外で戦ってほしい

 「WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(6日、大田区総合体育館)

 ボクシングのWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(35)=ワタナベ=が2回1分15秒TKO勝ちで日本歴代2位タイとなる世界王座10度目の防衛に成功した。ムエタイ王者で日本人キラーの異名を取るジョムトーン・チューワッタナ(25)=タイ=を強烈な右ストレートで打ち砕いた。渡辺均会長(65)は次戦にビッグマッチを約束した。WBA世界ライトフライ級タイトルマッチでは、王者・田口良一(28)=ワタナベ=が8回36秒、TKO勝ちで初防衛に成功した。

  ◇  ◇

 【川嶋勝重ホットアイ】内山選手の初回のワンツーのスピードと威力がすごかったですね。あまりにも速過ぎてジョムトーンは無反応でパンチを受けていました。しかも右目を直撃していただけに、よくダウンしなかったと思います。右拳の状態も良かったようで、思い切りパンチを打っていました。内山君の試合はほとんど見ていますが、きょうがパンチに一番スピードがあったと思います。

 ジョムトーンもムエタイで約300戦のキャリアがあるだけに、技術的には高いものを持っていたはず。試合開始直後はお互いにけん制してフェイントをかけていました。その流れをこのワンツーで全部吹き飛ばしてしまいましたね。サウスポーが相手だとワンツーは当てにくいケースもあるんですが、内山選手は距離やポジションをうまく取って、確実に当たる角度からパンチを繰り出していました。この強さならラスベガスとか海外で試合をしてほしいですね。この日の戦いぶりを見ると、世界最強といってもいいと思います。

 田口選手は右のカウンターが効果的でしたし、途中でスイッチしたりして器用な面も見せてくれました。初防衛戦の重圧を感じさせず、王者になってより進化しています。(元WBC世界スーパーフライ級王者)

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