デビュー戦を２回ＫＯ勝利で飾ったボクシングの元ＷＢＣ世界バンタム級王者・辰吉丈一郎（４４）の次男・寿以輝（１８）＝大阪帝拳＝が１７日、一夜明けで“ＴＶジャック”した。朝からニュース番組で前夜の試合が流れ、大阪市内で行った会見中には、読売テレビの報道情報番組「ｔｅｎ」に生放送で４分間、出演した。

　試合の視聴率は関東で１０・７％、関西で９・８％。寿以輝は王者・山中戦後の録画放送だったが「普通、録画は落ちるけど、視聴率をキープした」と同局関係者はニンマリ。深夜に同局が放送した「特番」も２・７％と、深夜枠では異例の数字をたたき出した。

　時の人となったカリスマジュニアは「知らないおっちゃんに『見たよー』と言われた」と反響の大きさを実感。デビュー戦前には封印していた父譲りのトーク力も全開だ。「注目されるのは好きなんでね。ここ（腕を）持ってるから」と左腕をたたき、「父はビッグマウス。僕はおもしろみ」とニヤリ。初のファイトマネーの使い道を問われると「ＡＫＢは試合前に買ったしね」と笑わせた。

　次戦は夏を予定し、週明けにも練習を再開する。父からも勧められる来年度の新人王戦に「出たい」と目標を定めた。