「ＷＲＥＳＴＬＥ-１」（１日、両国国技館）

　デビュー３０周年記念大会となる１１・１両国国技館大会で河野真幸（３４）のＷＲＥＳＴＬＥ－１王座に挑戦する武藤敬司（５１）が１０月３１日、都内で行われた会見で不退転の決意を明かした。

　全日本時代の１２年３月２０日、当時ノアの秋山準（４４）に挑んだ３冠戦以来のシングル王座挑戦。勢いのある河野との戦いだけに選手生命を左右しかねない。３０年間の激闘で、両膝をはじめ満身創痍（そうい）の武藤は「１日以降の試合は白紙。全力で戦うだけ。自分のしぼりかすが出てくるか分からないが、そのしぼりかすに期待したい」と厳しい表情でコメントした。

　たとえ戴冠しても、ダメージ次第で「（防衛戦なしで）返上の可能性もある」とした。自身の節目を飾るため、武藤がベルト取りにすべてをかける。