興毅、弟“頼りに”海外で現役続行へ

 ボクシングの元世界3階級王者の亀田興毅(27)=UNITED=が30日、海外での活動を視野に入れ、成田発の航空機でフィリピン合宿に出発した。同ジムからのボクサーライセンス更新申請が却下され、国内活動の見通しが立たなくなった興毅が、現役続行のため最後の手段に出る。

 出発前の成田空港で会見に応じた興毅は、UNITEDジム移籍でもボクサーライセンスが更新されず、八方ふさがりとなった状況を踏まえ、「海外という道を選ばなければならないのも確か。(末弟でWBO世界バンタム級王者の)和毅がラスベガスで道を開いてくれてもいる」と、海外活動について初めて言及した。

 昨年末の弟・大毅の「負けても防衛」の世界戦以降、亀田ジム資格停止→新会長却下→移籍でもライセンス更新却下という流れに「正直もう、全く先が見えへん」と疲れた様子で話した。

 指名挑戦者となっているWBA世界スーパー・フライ級王者・河野公平(ワタナベ)戦についても「5月まで、6月までとずっとあったけど、白紙と言われても仕方ない状況」とあきらめ口調だった。

 フィリピンのセブ島では和毅が次戦に向けて合宿中で、合流する予定。「日本にいてもスパーリングの相手もいないし、フィリピンで原点を見つめ直します」と話し、合宿の期間も約1カ月間となる見込みだ。

 和毅は2度目の防衛戦後、大物代理人アル・ヘイモンと契約を結ぶなど海外路線を着実に広げており、亀田兄弟の今後の活動が注目される。

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