石田トホホ…鬼嫁厳命で現役続行!

 ボクシングの元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者・石田順裕(38)=グリーンツダ=が25日、大阪市内で会見を行い、現役続行を表明した。

 4月30日に日本ヘビー級王者・藤本京太郎(27)=角海老宝石=と同級ノンタイトル8回戦を行い判定0‐3で敗戦。年齢からも引退が濃厚と見られていたが、京太郎と日本タイトルをかけての再戦を目指すことを宣言した。

 同戦では「現役最後にとんでもなくおもろいことをやりたい」と本来のミドル級から4階級上げ、約20キロもの増量。「負ければ終わり」と、前代未聞の挑戦に完全燃焼したはずだった。ただ夫の進退の全権を握る麻衣夫人(34)が納得していなかった。

 本石昌也会長氏(38)とともに行った会見には夫人も異例の同席。夫に代わり“引退撤回”のいきさつを説明した。

 「もともと勝たないと辞められない、というのはあった。私は勝ったと思った。判定には納得していない。イスを投げてやろうと思ったくらい。ただ付け入る余地があった判定だった。リング上でぬるさが見えた。徹底的に詰めて行って終わるならまだしもスキがあった。私が続けて欲しい理由はまだ肉体が落ちていないから。辞める選択肢はもともとなかった」。

 判定に怒り爆発だった夫人は夫の知らない間に関係者と相談し勝手に決断。「外堀を埋めてから」試合翌日に、「(現役を)やることになってるから」と夫にうむを言わせず、厳命した。

 石田は「笑ったり、相手を挑発したり、ぬるい、と。そんなことする暇があればパンチを出せ、とお叱りを受けました。決定権は嫁さんにあるので」と、逆らう前に完全にKO状態。辞めたい気持ちは?と報道陣から問われ一瞬、迷うと隣席で夫人がささやき、「ない」と言わされた。

 陣営は日本ヘビー級のランキング入りに向け5月末にJBC(日本ボクシングコミッション)を訪れ要望書を提出する予定。健康面の不安からこれまで2度、見送られてきたが、京太郎とヘビー級で互角の勝負を演じたことから陣営はランキング入りに自信を持つ。

 京太郎は「2度とやりたくない」と試合後に話したが、角海老宝石側は「今度はタイトルをかけて」と再戦へ意欲を持つ。本石会長は「世界で戦った石田をああいう形で終わらせられない。藤本ともう1度、再戦を強く希望します」と訴えた。

 「この体重を維持するのが大変」と石田がため息をつく前で、夫人は「京太郎、逃げるなよ」と威勢良くイスを蹴り飛ばした。

 10年10月、メキシコでのWBA世界スーパーウエルター級暫定王座戦で石田が判定1‐2で敗れた際、夫人は怒りのあまりイスを投げ飛ばした伝説がある。再戦から逃げれば、京太郎は石田より恐ろしい「鬼嫁」を敵に回すことになる。

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