山口が7回TKOで2度目防衛に成功
「WBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(10日、後楽園ホール)
王者・山口直子(白井・具志堅スポーツ)が7回TKOで、挑戦者の同級7位ロレダナ・ピアッツア(イタリア)を下し、2度目の防衛に成功した。
どうしても欲しかった世界の舞台でのノックアウト勝ち。7回開始直後、山口は右ストレートを顔面にヒットさせてダウンを奪った。即座に青コーナーからタオルが投入され、TKOが宣告されて終了。2度目の防衛に「詰め切れなかったのは課題だけど、中間距離でパンチをもらわなかったし、練習通りにできた」と、納得の表情で振り返った。
身長、リーチで大きく上回る挑戦者のアウトボクシングを、左からジャブ、フック、アッパーと多彩なパンチで切り崩した。3回に最初のダウンを奪ってからは、ほぼワンサイド。粘りにあって仕留めるまでに時間を要したものの、狙っていたKOで決めたことに、具志堅用高会長は「まだ技術を磨いてほしいけど、きょうは80点」と及第点を与えた。
今後は暫定王者ダニエラ・ベルムデス(アルゼンチン)との指名試合や、WBC世界ミニフライ級王者藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)との対戦プランが持ち上がっている。



