【野球】巨人2軍 22戦10盗塁の韋駄天・舟越秀虎 ダイヤの原石を桑田2軍監督が絶賛する理由

 巨人のファームに驚くべき韋駄天(いだてん)がいる。昨オフにソフトバンクを戦力外となり育成選手として新加入した舟越秀虎外野手。2軍公式戦で盗塁を積み重ねる“ダイヤの原石”。巨人・桑田真澄2軍監督が絶賛する理由とは。

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 鮮やかに盗塁を決めた。「2番・中堅」で先発出場した6日のイースタン・ヤクルト戦(戸田球場)。初回に出塁。相手先発は1軍経験もある奥川。舟越は次打者・泉口の初球に快足を飛ばして二塁を陥れた。試合後、桑田2軍監督が思わずうなった。「素晴らしいよね。スタートを切る勇気。足という武器とスライディングの速さとかね、本当に素晴らしいなと思いますね」と絶賛した。

 2軍公式戦22試合の出場で10盗塁と、約2試合に1個のペースで数字を積み重ねている。ソフトバンク時代の昨季、出場した試合で計68盗塁をマークしたとされる快足が武器の若武者。新天地でも存在感を大いに発揮している。

 課題もある。この日は3打数無安打で打率が1割台の打撃だ。ファームではスペシャルな才能を持つ舟越にも英才教育を施している。テクノロジーの進化や科学を積極的に活用するのが桑田2軍監督流。「オンプレーン」(ボールを線で捉えられているかどうかの数値)も活用している。「オンプレーン率が30ぐらいだったのが今ようやく70ぐらいにきてる。ようやく打球が前に飛ぶようになってきた」と説明。「いい当たりは正面いくとアウトだから、いないところに狙って打てるような感覚を身につけていこう」と次のステップに進んでいるという。

 驚異的な走塁に加え、安打や出塁を増やす技術が身につけば鬼に金棒。だからこそ桑田2軍監督は「タイプからして、三振を減らすこと、フライを減らすことっていうのは大事だと思う。今は1つずつ課題を克服できるように取り組んでる状況」と語る。

 舟越が、ソフトバンク・周東に近い“素材”であることは間違いないだろう。桑田2軍監督が中心となり、ファームではダイヤモンドの原石を光り輝かせることに注力しているわけだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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