【スポーツ】ボクシング底辺拡大へ JPBA公認の準公式戦開催

 日本プロボクシング協会(JPBA)が、ボクシングの底辺拡大を目的として新たな取り組みを始めた。

 プロ加盟ジムに所属する幅広い年齢層のファンが安心して参加できる公認の準公式戦(スパーリング大会)で、年齢・体重・レベルによるカテゴリー分けに加えプロを目指す部門も用意し、ファンの拡大とプロ養成の両方を目指すものだ。

 今年の4月に新たに協会長に就任した渡辺均会長が発案者だ。「プロ野球には草野球があるし、サッカーや他のスポーツでもシロウトが気軽に楽しんでいますよね。ボクシングにも、そういうものができないか、ということです」(渡辺協会長)。

 いわゆるスパーリング大会は現在、ジム個別で行われているが、JPBAは今回の「準公式試合」を「公認」のお墨付きを出すことでよりレベルアップさせたものと位置づけている。参加資格はJPBA加盟ジムの練習生(プロテスト合格者を認めるかは未定)で、16歳から45歳まで。階級別のトーナメ

ント形式にし、優勝者を表彰するプランもある。「審判養成の場にもなればいいと思う」(JPBA理事)という期待もある。

 準備は着々と進み、準公式試合のプレ大会が12月31日、前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志とWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(いずれもワタナベ)のダブル世界戦が行われる東京・大田区総合体育館で開催される予定だ。

 最初から大きな効果は期待できないかもしれないが、個別ではなくJPBAという組織による取り組みが広く受け入れられ、往年のボクシング人気復活の一助になるよう期待したい。(デイリースポーツ・津舟哲也)

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