【野球】巨人ギャレット“人間性”合格

 キャンプインを目前に控え、27日に巨人の外国人選手が続々と来日した。

 目玉はメジャー通算122発を放ったギャレット・ジョーンズ外野手(34)。巨人が“自前”で獲得した助っ人が1年目に20本塁打以上をマークしたのは1995年のシェーン・マック外野手(20本)、30本以上となると、1984年のウォーレン・クロマティ外野手(35本)が最後。米大リーグ・パイレーツ時代の2012年に27本塁打を放つなどパワーが売りの新助っ人には、東京ドームを沸かせる一発の量産が期待される。

 その力はキャンプ、オープン戦を通じて明らかになっていくが、来日翌日の練習で“真面目さ”と“人間性の良さ”が垣間見えた。

 28日、都内の球団事務所での入団会見前にジャイアンツ球場を訪問。前日の来日時にたくわえていたヒゲはきれいにそり落とされ、室内練習場では打撃練習を志願。打撃投手相手に計78スイング。鋭い打球を左右に打ち分け「感触はすごく良かった。気持ち良かった」と汗をぬぐった。視察に訪れていた村田ヘッドコーチを「パワー系やな」と喜ばせた。

 「去年のシーズンが終わってからも週3日、最近は週5日、トレーニングを積んできたんだ」と話すギャレット。来日前には日本の投手が左打者と対戦しているDVDを見て、イメージを膨らませてきたという。「絶えず準備をしっかりして、試合では集中する。そうすればおのずと結果はついてくる」と、静かに成功への思いを口にした。

 打撃練習中はカゴの中のボールがなくなると自ら率先してボール拾いも行った。メジャーでの実績も関係なく、裏方スタッフをリスペクトする姿勢に、評判は早くも高まっている。

 昨季はフランシスコ、カステヤーノスといった助っ人勢が不発。貧打が最後まで解消されずに優勝を逃した巨人が、貧打解消へ獲得した左の大砲。その滑り出しは上々と言えそうだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス