【芸能】ルー大柴の“新境地”

 独特のキャラクターで存在感を放つタレントのルー大柴(61)が10月6日に都内で行われた米映画「アデライン、100年目の恋」のPRイベントで“新境地”を見せた。

 ルーと言えば、日本語の中に英単語を取り入れる「ルー語」が有名だが、同イベント中はそれだけでは収まらなかった。

 この日はプロ野球・巨人のマイルズ・マイコラス投手の妻で、その美貌から日本でタレントになったローレン・マイコラスと出席。PR会社によると、ローレンが日本語を話せないことから「英語を理解でき、おもしろい男性」を探しており、日本語と英語を操るルーに白羽の矢が立ったという。

 ローレンと初対面だったルーだが、見事な共存を果たした。得意の「ルー語」をふんだんに盛り込みながらトークを展開し、笑いを誘うのはいつも通り。そして、ローレンに通訳者が付いているのにも関わらず、自身が通訳まで始めたのだ。これには通訳者もたじたじだったが、ルーはしてやったりの表情。さらに、自ら「やぶからスティック(棒)、クエスチョンなんだけど、お子さんのご予定は?」とローレンに質問を投げかけるなど、自由奔放にイベントを楽しんでいた。

 また、タキシード姿で登場したルーは、ウエディングドレス姿のローレンの「1日限定花婿」と称し、“花嫁”をうまく支えた。マイコラス投手は来季、大リーグ復帰がうわさされているが、ローレンは夫の去就に関する質問に対して「分からない。シーズンが終わらないと、どこに行くか分からない」と明言を避けた。巨人残留か退団か、クライマックスシリーズを前にした時点で妻の口から言える話ではなく、煙幕を張った返答のまま会見は終わりそうになったが、ルーはとっさに「私は来年もジャパンです。ハリウッドは白紙状態」とカバーし、笑いに包まれ終了した。

 ビジュアル面では、美しい花嫁姿を披露したローレンが圧倒したかもしれないが、イベントを活気づけたのは間違いなくルーだった。外国人との相性の良さは抜群のものがあった。まさに「ルー」(カレーのルーのように)。相手(素材)のキャラクター(うまみ)に絡まって引き立てる。同社の関係者は、「(イベントの成功は)ルーさんに懸かっていた」と明かし、「より一層盛り上げてくれた」と大活躍に感謝していた。

 今回を機に、日本語の話せない外国人との共演を増やし、“通訳業”を前面に出していけば、唯一無二のキャラがさらに際立つのではないか。取材を通して、そんな可能性を感じた。(デイリースポーツ・田中哲)

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