“負け組”POGファンへの注目情報

 12日にはクラシック第1弾・桜花賞が阪神競馬で行われる。多くの競馬ファンにとっては胸がワクワクする季節。どの馬がクラシックホースになるのか、レースを楽しみにしているはずだ。一部の人を除いては-。

 その一部とは、仮想の競走馬オーナーとして仲間内で楽しむPOG(ペーパーオーナーゲーム)ファンだ。指名馬がクラシック路線に乗っていれば高揚感を携えてレースを迎えられるが、そうでなければ意気消沈。視線は既に来年に向けられているだろう。そんな“負け組”のファン(もちろん“勝ち組”の人にも)に微力ながらも役に立つ情報を。来年度のPOGで勝ち組になるために、参考にしていただければ幸いです。

 今回は新種牡馬の産駒について、記者が実際に馬を見た感想と牧場関係者の感触を紹介したい。注目の種牡馬は10年皐月賞、有馬記念、11年ドバイワールドCを制したヴィクトワールピサ。現役時代の競走成績からはクラシック向きの子どもが生まれそうで、数は少ないながらも実際に見たイメージもそう。ゆったりとした体のラインをしており、距離の融通が利きそうなタイプが多かった。

 牧場関係者のコメントで印象深かったのは気性面についてだ。「ヴィクトワールピサのお父さんであるネオユニヴァースは気の強い子どもが多かったが、ヴィクトワールの子どもは父の産駒ほど手がかからない」と口をそろえる。ある関係者は「気持ちに余裕がある分、走りにも余裕が生まれる。雄大な走りをする馬が多い」と分析していた。大物を輩出する可能性は十分にありそうだ。

 オルフェーヴルの全兄・ドリームジャーニーの産駒も今年がデビューとなる。父と同様に小柄な子どもが多いようだが、記者が見た馬はドリジャニ譲りのバネの利いた走りをしそうなタイプだった。「軽い走りをする馬が多い」とは関係者。瞬発力を要求される馬場が主流となっている今の日本競馬に合いそうだ。

 ワークフォースも注目の種牡馬だ。現役時代に10年英ダービー、凱旋門賞を制した名馬だが、正直なところ判断は難しい。数多くの産駒を見たわけではないため断言はできないが、芝よりもダート馬を多く輩出しそう。個人的意見になるが、POG指名馬にワークフォース産駒は向かないのではと思っている。

 今回は新種牡馬について軽く触れたが、より詳しい情報が欲しいという方には、23日に発売されるデイリースポーツ特別版『POG虎の巻』を参考にしていただければ-。新種牡馬だけではなく、話題のディープインパクト産駒などの情報が満載となっています。

(デイリースポーツ・小林正明)

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