ハワイV旅行で見えた巨人選手の覚悟

 5泊7日の行程でハワイを訪れた巨人の優勝旅行。坂本や菅野ら独身組は連日のようにゴルフを満喫し、高橋由や井端らベテランは海やプールで積極的に家族サービスする姿が見られた。原監督も「球団からのご褒美」と、充実のひとときを堪能した。

 選手やスタッフら全員が参加したウエルカムパーティーでは原監督が「ゴルフコンペに参加できない人のために」と気を配り、初めてカラオケ大会も開催された。当初エントリーされていた坂本は恥ずかしがって“辞退”したが、原監督はシャ乱Qの「空を見なよ」を熱唱。阿部や村田、裏方スタッフや家族らも積極的に参加し、大盛況となった。

 一方で優勝旅行とは思えないような光景が、ほぼ毎日のように見られた。初日には阿部がいきなりトレーニング着に着替えてホテルを出発。例年も軽いランニングなどはしているが、今回は打撃練習など本格的な練習メニューをこなした。練習の理由を「いい汗をかけば納得するから」と短い言葉に集約させたが、練習は一日だけで終わらなかった。今季は打撃不振に悩み、来季は捕手から一塁手に転向する。南国の地で真剣にスイングする姿からは、相当な覚悟がにじみ出ていた。

 阿部だけではない。来季、二塁の定位置を狙う井端がホノルルマラソンのランナーに混じって早朝からウオーキングをすれば、そのライバルとなる片岡もダイヤモンドヘッドまでランニング。エース菅野もダイヤモンドヘッドの見える公園でロングダッシュを繰り返し、キャッチボールでは強めにボールを投げ込んだ。来季は先発ローテ定着を狙う小山は「監督もキャンプから100%の状態でとおっしゃっている。(先発ローテを)つかみにいきたい」と、期間中は毎日練習した。

 リーグ優勝は果たしたがCSファイナルSで阪神に惨敗し、突出した個人成績を残した選手もいない。来季に向けて多くの選手が危機感を募らせ、リベンジの思いを胸に抱く。優勝旅行を終えると菅野は日本に戻らず、自主トレ地のアリゾナへ直行。沢村もハワイに居残り、本格的なトレーニングを開始した。

 今のところ大型補強もなく、戦力の不安もささやかれる。それでも意識の高い選手がそろう常勝軍団。リーグ4連覇へのモチベーションは、相当なものだといえそうだ。

(デイリースポーツ・佐藤啓)

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