予想ではない願望 大久保らをW杯に

 サッカーW杯ブラジル大会のメンバー23人が12日午後2時に発表される。デイリースポーツの紙面ではアルベルト・ザッケローニ監督の思考をくんで予想メンバーを掲載したが、ウェブでは担当記者の独断、希望を含めたメンバーを掲載したい。

 W杯を戦う上で絶対に必要な選手はシュートを打てる選手と、精神的支柱になれる選手。その人材を探すのは難しくない。FW大久保嘉人とMF中村憲剛の2人だ。

 大久保がザックジャパンにもたらせられる一番の武器は強烈かつ正確なミドルシュートだ。昨年、東欧遠征で低迷したザックジャパンを見た大久保は、「見ていてわくわくしない。なんでシュートを打たないのかな」と歯がゆそうにしていた。

 12年2月のアイスランド戦から招集していないことがネックになり、ザッケローニ監督は招集しないと新聞紙面では予想した。しかし、事前に立てたゲームプランが狂った際の最後の手段として、勝負を託せる選手ではないか。

 中村はJリーグでのパフォーマンスが群を抜いている。スピード、回転、角度に至るまで受けてを考えたパスを配給する技術面は文句なし。さらに、前回W杯、コンフェデ杯と世界舞台を経験していることも大きい。

 「長老」と年下の選手から愛されるキャラクターもチームが一つになる上で力になるはずだ。今のところの主軸は本田圭佑(ACミラン)だが、強烈な個性を持つ本田と意見が食い違う選手も出てくるはず。そうした事態に派閥を生まないためのチームの潤滑油としても期待できる。

 最後に工藤壮人(柏)を推したい。彼自身も自覚していることだが、技術、スピード、高さなどで飛び抜けたところはない。しかし、唯一無二の武器、シュートをねじ込む気持ちなら日本代表レベルで見ても有数だ。

 5月3日のホーム鹿島戦で決めたゴールは出色だった。後方からのパスをゴール正面やや右寄りで受けると、カーブをかけてゴール左にシュートを突き刺した。

 このシーン、工藤は相手GKの動きは見ていない。「日頃の練習でサイドネットにループで打つのが得策と思った」と振り返っている。体に染みついたシュート感覚で勝負できるタイプだ。大久保と同じく、チームの狙いがうまく行っていないとき、理屈抜きにゴールを狙える選手だと思う。

 ザック監督の志向や好みを考慮しない記者の願望ではあるが、この3人は、必ず日本の力になると信じている。

 最後に23選手を挙げさせていただく。

 ▽GK 川島永嗣(スタンダール)、西川周作(浦和)、権田修一(FC東京)

 ▽DF 今野泰幸(G大阪)、長友佑都(インテル・ミラノ)、吉田麻也(サウサンプトン)、内田篤人(シャルケ)、酒井高徳(シュツットガルト)、伊野波雅彦(磐田)、森重真人(FC東京)、酒井宏樹(ハノーバー)

 ▽ボランチ 遠藤保仁(G大阪)、長谷部誠(ニュルンベルク)、細貝萌(ヘルタ)、山口蛍(C大阪)

 ▽攻撃的MF 香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、本田圭佑(ACミラン)、岡崎慎司(マインツ)、大久保嘉人(川崎)、工藤壮人(柏)、中村憲剛(川崎)

 ▽FW 大迫勇也(1860ミュンヘン)、柿谷曜一朗(C大阪)

 (サッカー担当・広川継)

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