虎投のカギ握るベテラン右腕とは

 新加入の呉昇桓が徐々に本領を発揮してきた中、「八回の男」の存在が阪神の投手陣にとって大きなものとなっている。開幕から、守護神につなぐ役割をこなしているのが福原だ。37歳のベテラン右腕が阪神の投手陣を支えている。

 グラウンド内外で発揮される存在感。投球の魅力は、年齢を感じさせない力強い直球だ。球速は常時140キロ台後半を記録しており、打者の手元での伸びもある。19日のヤクルト戦(甲子園)では、昨年に日本新記録の60本塁打を記録したバレンティンに、高めの直球を3球続けて、すべて空を切らせる空振り三振を奪って見せた。

 単純には比較できないが、12年まで守護神だった藤川のように、空振りの取れるストレートを投げる。だからこそ、堂々の力勝負を挑むことができ、その姿がファンの心もつかんでいる。実際、そのバレンティンとの勝負だけでなく、福原が空振りを奪うと甲子園のスタンドがどよめき、一際大きな歓声が注がれることが多い。

 直球だけでなく、カーブやフォークも武器となるが「基本は真っすぐ」と直球へのこだわりは強い。「あまり練習はしない」と話すものの、自慢の直球を磨くために意識するのが日々のランニング。下半身をしっかり使うためにも、6歩半から7歩という投球時の歩幅を維持するために、意識的に足を広げてランニングする。

 「常に足を広く。ストライドを広くしようとね」と福原。こういった地道な努力は、若手投手陣の手本となっており、自身の練習以外の部分でも、良き兄貴分となっている。

 呉昇桓には、変化球の握りだけでなく「スンファンからいろいろと聞いてくるので」と配球面に関してもアドバイスを送った。また、キャンプ中には若手投手陣らに投球フォームなどをいろいろと教えることが多かった。

 「ブルペンとかをちらっと見ていて僕なりに感じたことで、もうちょっとこうやった方がいいかな、というのを少しでもヒントになればと思って」

 自分自身のピッチングだけでなく、様々な部分に気を配れるところも、首脳陣にとっては頼もしい限り。チームを支える右腕が、どれだけいい状態でシーズンを過ごせるか。能見、藤浪らが目立つ投手陣にあって、福原の存在が長い戦いのカギを握っている。

(デイリースポーツ・道辻 歩)

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