菅野は2年目のジンクスを打ち破れるか
ルーキーとしては、文句のつけようがない成績だった。巨人・菅野智之投手の1年目となる2013年は、27試合に登板し、エースの内海と並ぶチームトップの13勝をマークした。防御率3・12と安定感も抜群だった。新人王こそヤクルト・小川に譲ったが菅野も十分、存在感を示した。
今年が、プロ2年目。いわゆる“2年目のジンクス”を打ち破ることはできるのだろうか。菅野にとっては先輩となる巨人の投手たちは、この“大きな壁”にぶつかってきた。主な巨人投手の1、2年目の成績は以下の通り。
◆城之内邦雄 1年目 24勝12敗 2年目 17勝14敗
◆堀内恒夫 1年目 16勝2敗 2年目 12勝2敗
◆江川卓 1年目 9勝10敗 2年目 16勝12敗
◆桑田真澄 1年目 2勝1敗 2年目 15勝6敗
◆上原浩治 1年目 20勝4敗 2年目 9勝7敗
◆木佐貫洋 1年目 10勝7敗 2年目 7勝8敗5S
1、2年目ともに抜群の成績を残した城之内、2年目に飛躍した江川、桑田の例もあるが堀内、上原、木佐貫は、いずれも2年目に成績を落としており、苦労したことが分かる。2年目で他球団のマークも厳しくなり、研究もされる。1年目に奮闘した疲労もあったのだろう。巨人の将来のエース候補である菅野の場合はどうか。
本人は自分の置かれた立場をしっかりと把握している。菅野は常々、2年目の今年について「甘い世界じゃない。スコアラーさんに丸裸にされると思う。でも、それ以上に進化すれば問題ない」と話している。他球団の予想を上回るほどの“進化”を目指しているのだ。
練習に必死に取り組む姿勢は何も変わらない。研究熱心で常に向上心を持つ。そんな右腕は今年、さらに“進化”するはず。その鍵となりそうなのが阪神戦だ。昨季の対阪神戦は防御率3・13で、1勝(1敗)。セ・リーグ相手で最も勝利数が少なかったのが虎だった。
だからだろう。菅野は常々、「ライバルは阪神。藤浪君はクローズアップされてますし、負けたくない」と話している。2014年の最大のライバルは虎。阪神・藤浪も2年目のジンクスに立ち向かう。菅野も“伝統の一戦”で白星を重ね、2年目の飛躍を目指す。
(デイリースポーツ・伊藤玄門)
