栄チームリーダー「6分間の勝負では日本が上」と胸張る

 「リオ五輪・レスリング女子フリースタイル58キロ級・決勝」(17日、カリオカアリーナ)

 女子58キロ級決勝で伊調馨(32)=ALSOK=がワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)を下し、金メダルに輝いた。階級変更前の63キロ級を含め、04年アテネ五輪からの4連覇は、五輪全競技を通じ女子個人種目で史上初の偉業となった。48キロ級・登坂絵莉=(22)=(東新住建)、69キロ級・土性沙羅(21)=(至学館大)=も頂点に立ち女子初日の3階級でメダルを独占。日本の金メダルは10個となり16個を獲得したアテネ大会以来3大会ぶりの2桁に到達した。

 五輪で実施される前から世界に先駆けて女子の強化に取り組んできた、日本の真骨頂を見せた。日本代表の栄チームリーダーは「外国勢は瞬発力や1点を取る力は上かもしれないが、6分間の勝負では日本が上だ」と胸を張った。

 日本は80年代からいち早く女子の強化に着手。90年代には山本美憂、聖子姉妹が注目を集めた。国際オリンピック委員会(IOC)に採用を働きかけ、04年アテネ五輪で初めて実施されると金2、銀1、銅1と4個のメダルを獲得した。

 13年には五輪除外の対象となった。しかし、五輪には残り、思わぬ「追い風」もあった。女子の参加促進のために今大会から階級が4から6に増えたのだ。

 通常の体重が60キロ程度の伊調は、以前の63キロ級では増量する必要があったが、今大会は新設の58キロ級。以前は五輪にない67キロ級だった土性も、適正体重の69キロ級でチャンスをつかんだ。五輪4大会の通算金メダルは10個。レスリング女子の黄金時代はまだ続く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス