15歳伊藤に五輪の魔物、勝ち切れず涙 「今日の試合は私の責任」

涙を流しコートを後にする(右から)伊藤美誠、福原愛=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・卓球女子団体・準決勝、日本2-3ドイツ」(14日、リオ中央体育館)

 ロンドン五輪で銀メダルの日本(伊藤美誠、石川佳純、福原愛)は2勝3敗で敗れ、2大会連続の決勝進出を逃した。2大会連続のメダルをかけた3位決定戦へまわることになった。第1試合のシングルスと第3試合のダブルスに出場し、2敗してしまった15歳の伊藤は、涙を流しながら「今日の負けを生かしていきたいなと思います」と3位決定戦への思いを語った。

 1回戦、準々決勝と怖いもの知らずのプレーで躍動した伊藤が、五輪の魔物にとりつかれた。第5ゲームにもつれ込んだ第1試合、9-3と大きくリードを広げ、勝利へあと2ポイントに迫ったが、伊藤のミス、相手の強打などで一気に7連続でポイントを奪われた。流れを自力で覆すことができず、結局10-12で敗れた。

 ダブルスでもゲームカウント2-1で迎えた第4ゲームの終盤で9-7と勝利を目前にした場面をものにできず。詰めの甘さを痛感した。「ソルジャ(ソルヤ)選手に、すごく強いんですけど負けてしまって。勝っていたんですけど負けてしまってすごく悔しいですし、チームの流れにもすごく大きいので…」と顔をこわばらせた伊藤。福原や石川のプレーを見て、「先輩たちのプレーは強気だなとすごく思いました。1番手、最後何もできなかったのも、それが一番の原因じゃないかなと思います。今日の試合は私の責任かなと思います」と目に涙を浮かべた。

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