福原愛、悲願のメダル逃す 声詰まらせ「たくさんの皆さんが応援して下さって…」

銅メダルを逃し肩を落とす福原愛=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・卓球女子シングルス・3位決定戦」(10日、リオ中央体育館)

 福原愛(27)=ANA=は、キム・ソンイ(北朝鮮)に1-4で敗れ、銅メダルを逃した。卓球の個人種目で男女を通じて初のメダル獲得はならなかった。

 キム・ソンイは3回戦で石川佳純(全農)を破ったカットマン。第1ゲーム、福原は相手の硬軟取り混ぜた攻めに手こずって徐々に差を広げられ、7-11で落とす。第2ゲーム以降も流れは変わらず、7-11、5-11で取られた。

 後のない第4ゲームは、先にゲームポイントを握りながら追いつかれたが、粘りに粘って14-12でものにした。しかし第5ゲームは福原にミスが目立ち、4-4から5連続ポイントを奪われるなどで、5-11で落とした。

 福原は3回戦からの3試合、すべてストレート勝ち。しかし準決勝では李暁霞(中国)に対し、4ゲームで計9点しか取れずにストレート負け。3位決定戦では、悪い流れを断ち切ることはできなかった。

 試合後のインタビューでは「初めて対戦した選手だったんですけど、もう少し自分が戦術の転換が早くできたらよかったと思っています。このオリンピックに関してはほとんどの試合がとてもいい試合だったなと、シングルスに関しては思えているので、引き続き団体戦があるので、気持ちを切り替えてチーム一丸となってメダルを取りにいきたい」と、気丈に語った。

 ファンの声援が多くあったことを聞かれると、「たくさんの皆さんが応援して下さって…」と、声を詰まらせた。それでも「メダルとしての恩返しはできなかったんですけど、団体戦があるので気持ちを切り替えて頑張ります」と、次の戦いに目を向けていた。

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