村田、男の誓い!金の拳で国体切符獲る
頂点から原点に返って恩返しだ!!ロンドン五輪で日本ボクシング界48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太(26)=東洋大職=が24日、国体近畿ブロック大会(24~26日、和歌山県立体育館)の開会式に出席。高校時代を過ごした京都府の代表として、10月に岐阜で行われる本戦へ導くために全力を尽くすことを誓った。また、プロ入りについては、あらためて否定した。
村田にとって母校・南京都高のある京都は、お世話になった思い出の地。ロンドン五輪の激闘から約2週間しかたってないが、「京都のためにと思って出場した。ロンドンの貯金があるので、恥ずかしくない動きができると思う。本戦に連れていく力になればいい」と、金メダルの拳での恩返しを誓った。
前日は2年前に50歳で死去した同校ボクシング部監督の武元前川さんのお墓を訪れた。村田が「可能性を否定しない」と話す教育で才能を伸ばしてくれた恩師に金メダルを報告。「先生のおかげで金を取れた。何も特別な言葉はかけなかったが、ほめてくれると思います」と、感謝した。その後は母校で練習を行い、合宿所に泊まった。自分を育ててくれた地への原点回帰で試合に備えた。
村田が出場するミドル級は3人がエントリーし、村田はシードされたため、26日の決勝戦のみ出場する。金メダリストという肩書を持つ者にとって、負けられない一戦となるが、「やりにくさは感じない」と余裕の表情。金メダル効果の混雑が予想され、会場が和歌山県立体育館の補助館から本館に変更となったことには「場所はどこでもいい。タイでもやりますよ」と笑い飛ばした。
大会後は、京都府が本戦出場できなければ、年内は休養する。出場できても、自身の出場は「少し休んでから決めたい。若い世代が出てきてくれるのもいい」と、故郷のために“国体切符”を手にすることだけを考えている。
この日は会場付近で握手やサインを求められることもあった。取材の依頼が殺到し、出身の奈良県から県民栄誉賞を授与されることも決まるなど、注目を浴びる存在になったが「金メダル、ボクシングだけが人生じゃない。一度、選手を辞めて社会に出たとき、ボクシングが無力だということも知った」と、浮かれることなく、冷静に自分を見つめている。
日本代表から京都代表へ。和歌山で世界一の戦いを見せる。
