ボルト、2大会連続の短距離3冠達成
「ロンドン五輪・陸上男子400メートルリレー・決勝」(11日、エクセル)
ジャマイカが世界新記録の36秒84で2連覇。アンカーのウサイン・ボルト(25)は100メートル、200メートルと合わせ、史上初の2大会連続の短距離3冠を果たした。前回北京の「銅」に続くメダルを目指した山県亮太(20)=慶大、江里口匡史(23)=大阪ガス、高平慎司(28)=富士通、飯塚翔太(21)=中大=の日本は、38秒35の5位だった。
ボルトの全身全霊を込めた走りが場内を沸かせた。五輪スタジアムで行われた最終種目、男子400メートルリレー決勝。ジャマイカのアンカーでバトンを受けたボルトは「世界記録は出せると思っていた」と一気にトップスピードに乗ると、隣を走る米国のベイリーをみるみるうちに引き離した。
両手を広げてゴールラインに飛び込み、100メートル、200メートルを合わせた2大会連続の3冠を達成。「ようやくゴールに到達した。何と素晴らしい気分だろう」と歓喜に浸った。タイムは36秒84。100メートルの前世界記録保持者、パウエルを故障で欠く陣容で、昨年マークした世界記録を0秒20更新した。
リレー種目はボルトだけの力で記録は生み出せない。今回、個人種目の代表から漏れ、リレー要員として五輪に参加した第1走者のカーターは100メートルで9秒78、続くフラーターは9秒88の自己記録を持つ。五輪の決勝を走れるレベルだが、それでも国内選考会で3位までに入れなかった。
ジャマイカのバトンパスは決してレベルが高いとはいえない。それでも、走力で圧倒した。ボルトが北京五輪で金メダルを取って以降、国内にもたらした相乗効果で、他国を圧倒する層の厚さができあがった。
その象徴ともいえる第3走者を務めた22歳のブレークは「ボルトの存在は一人一人を刺激してくれる。本当に大きいよ」と笑った。
今大会でジャマイカが獲得したメダル12個はリレー、ハードルを含め、すべて陸上の短距離種目によるものだ。ボルトが中心となり、4年前の北京五輪で築き上げたスプリント王国の座をカリブ海の島国は守ってみせた。
