阪神は１日、昨年に野球殿堂入りした広島ＯＢの大野豊氏（５９）が、同日始まった安芸での秋季キャンプで臨時コーチを務めることを発表した。指導は４日からスタートする。

　大野氏は４３歳まで現役で投げ続け、２２年間で通算１４８勝、１３８セーブを挙げた鉄腕左腕。阪神には現在、小嶋、藤原、榎田、筒井ら伸び悩む左腕が数多く埋もれている。現有戦力の底上げを目指す上で、その指南役として大野氏に白羽の矢を立てた。

　広島をはじめ、０４年のアテネ五輪、０８年の北京五輪でも全日本の投手コーチを務めた実績を持つ大野氏の指導は懇切丁寧で熱い。現役時代にはパーム、シュート、ドロップなど多彩な変化球を操った技術の伝授に期待が寄せられている。