「キリン杯・日本7-2ブルガリア」(3日、豊田スタジアム)
“世界のオカザキ”の面目躍如だ。前半4分に岡崎慎司(30)=レスター=は相手守備ラインとすれ違うような絶好の飛び出しで、柏木のクロスを頭で流し込み、この試合の先制点を奪った。ゴールラッシュの呼び水となる代表通算49得点目に「あの時間帯にゴールを決められたのは良かった」と充実感を漂わせた。
試合の流れを決めたのは間違いなく岡崎の一撃だった。柏木が右サイドでボールを保持し、相手守備選手の意識が集中したすきを見逃さなかった。守備選手の背後をとりながらスルスルと守備ライン裏へ抜け出すと、どんぴしゃりのタイミングで出てきたクロスボールに頭で合わせた。
試合後、「陽介が左足で持った瞬間に自分が抜け出せるイメージはあった。ちょっと早かったかなというのはあったんですけど、オフサイドはなかったので、そのまま流しこめて。あの時間帯にゴールを決められたのは良かった」と自画自賛した。
この日は前半のみの出場で金崎と交代しお役御免となったが、所属するレスターのイングランド・プレミアリーグ優勝に貢献した流れをそのままに、日本代表も勢いづかせた。得点につながった抜けだしを振り返り、「ブルガリアがそういうのが苦手だと分かっていたので最初のうちは狙っていこうと思っていた。一発目で決まって良かったです」と笑顔だった。