手倉森監督が櫛引、矢島を外した理由

U23日本代表ポルトガル遠征のメンバーを発表する手倉森監督=東京都文京区のJFAハウス(撮影・堀内翔)
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 日本サッカー協会が14日、リオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表のポルトガル遠征(21日~30日)に招集するメンバーを発表した。優勝して出場権を獲得した1月の最終予選(AFC U-23選手権)以来となるチームの招集となるが、その顔ぶれには少なくない変動があった。最終予選の正GK・櫛引政敏や韓国との決勝戦で同点ゴールを決めたMF矢島慎也といった主力級の選手が、今回の遠征メンバーからは外れた。

 都内のJFAハウスで行われた会見で、手倉森誠監督は櫛引、矢島をメンバーから外したことについて、「彼らの力は分かっている。そのポジションでのライバル、新たな力を試したいというのを選びました」と説明した。今回のリストで言えば、GKでは中村航輔、攻撃的なMFではドリブラーの関根貴大や創造性のある鎌田大地が最終予選に出場しておらず、“試される”選手となる。

 今後、リオ五輪出場を目指す23歳以下の選手たちは、厳しい生存競争に勝ち残らなければならない。登録可能な選手は最終予選の23から18人に激減する。負傷者が出たケースを考えても、複数のポジションをこなせる選手が重宝される。

 特にサイドバックでは室屋成(FC東京)、松原健(新潟)が故障を抱えており、指揮官は「左右やれるのは大事になるだろうなと思っています」と分析。今回DFで選ばれたオランダ2部・ドルトレヒト所属のファンウェルメスケルケン際は、左右のサイドバックに加え、クラブでサイドハーフ、ボランチでプレーしていることも手倉森監督は確認している。

 今回メンバーから外した櫛引や矢島らには「彼らには電話をして、理解をしてもらっています」とケアしているという。その一方で、「1回目のキャンプでこれだけ多くの人間が入れ替わるというのは、今回のメンバーにも選ばれなかった人にもチャンスがあることを示唆している」と、まだメンバーを固める段階ではないことも強調した。

 最終予選に出場しておらず、今回遠征メンバーに入ったのは、中村、関根、鎌田、ファンウェルメスケルケンに加え、DF中谷進之介、FW金森健志の6人。合計では最終予選から1人少ない22人となった。「本大会に向けて18人に絞っていかないといけないですから」と語る手倉森監督にうれしい悲鳴を上げさせるような選手の登場が期待される。

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