大久保倒した岩下 警告で妥当

悪質なファウルについて論じられたG大阪・岩下
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 日本サッカー協会の上川徹審判委員長が3日、報道関係者へ向けた今季のJリーグの判定を振り返るブリーフィングを行い、5月16日の川崎-G大阪で、決定機を迎えようとする川崎のFW大久保嘉人を手でつかんで倒したG大阪のDF岩下敬輔への警告が妥当だとする見解を示した。世論では一発退場が妥当ではないかとする意見も見受けられたが、一発退場の条件となる「決定的な得点機の阻止」にあたらないとした。

 上川委員長は「本当にひどいファウルです」と岩下のプレー自体は非難したが、判定としては「イエローが正しい判定です」と明言した。理由はG大阪の選手が1人GKの前に残っており、大久保が岩下を振り切った後にカバーできる状況にあった点を挙げた。

 このシーンでは川崎のレナトもフォローに走っていた。残っていたG大阪の選手がチェックで寄せてきた場合、大久保がパスを出せばレナトが決定機を迎える、という考え方もできるが、ルール上はボールを持っている選手が決定機を迎えるかどうかで判定されるため、警告となった。

 また、岩下のタックル自体が危険なものとして退場処分になるのではないか、とする指摘もブリーフィングで出たが、「首のあたりを抱えて引っ張り倒すプレーであれば状況は関係なくレッドになる」とし、今回のケースは該当しないとした。

 ただ、試合からすでに1カ月半が経過してしまっている。ファン・サポーターの記憶が鮮明なうちに説明した方が効果的であるため、「Jリーグと話してチャンネルを持てればと考えています」と検討中であると明かした。

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