浦和 無理せずドロー拾う 交代に意図

 「J1、広島0-0浦和」(22日、Eスタ)

 シビアな考えを貫き、貴重な勝ち点1を手にした。0-0で試合が推移する中、後半途中のセットプレー時に守護神のGK西川を中心に、浦和の守備陣は集まって意志を統一した。

 「何よりも失点をしないようにしよう」

 攻撃面でミスが目立ち、ゴールが遠い現状。1ステージがわずか17試合という短期決戦を考慮。カウンターを虎視眈々(たんたん)と狙う広島を相手に、捨て身でゴールに迫るよりも、最低限の勝ち点を得ることを優先した。

 「今季は短期決戦なので。もちろんゴールが取れれば良かったが、最低限の勝ち点1を取れた」とはDF槙野。ペトロビッチ監督は「最後まで勝利を目指した」と報道陣に対しては語ったが、後半19分にはMF橋本に代えて、DF加賀を投入。槙野は「それがメッセージと感じた」と振り返った。

 ともに2連勝で迎えた第1ステージ序盤の首位決戦。リーグでの対広島は12年11月から5連勝中だが、17日にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でアウェー・北京国安戦をこなしてきた過密日程も、決断を後押しした。

 両チームともに決定力を欠いてのスコアレスドローという側面もあった。だが「見ている人はじりじりしたかもしれないが、やっている僕らはヒリヒリとした緊張感があった90分間だった。我慢できたことが、今季の浦和を象徴しているのでは」と槙野。我慢してつかんだ勝ち点1を、終盤戦で生かせるか。

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