J2岡山 観客1万人目指す

 サッカーのJ2岡山が6日、岡山市のクラブハウスで会見を開き、「Challenge1(チャレンジ・ワン)」と題したプロジェクトを立ち上げ、今季平均入場者数1万人を目指すと発表した。

 昨季岡山の来場者数は1試合平均8404人)。クラブ創設以来、初めて前年から減少した(13年は8574人)。会見に出席した木村正明社長は「危機感を感じている。J1昇格を達成するために、観客1万人が前提条件になる」と話した。

 1万人実現に向け、力を入れるのが「ホスピタリティ日本一」への取り組みだ。

 たとえば、本拠地・シティライトスタジアムで来場者と接するスタッフ全員が、背中に「Ask me! 何かお困りですか?」と書かれたジャージーを着用。「笑顔」を徹底し、来場者が声をかけやすい雰囲気を作る。また、雨の日には手荷物を守るためのビニール袋を配布するなど、「ストレスのない観戦」を提供する。

 「小さなことのようだが、舞台の雰囲気というのは大事な要素。行ってみたいと思わせるスタジアムにしたい」。そう語る木村社長が好例として挙げるのが、隣県のプロ野球球団・広島カープだ。

 「09年にマツダスタジアムができて以降、カープの収入は2倍になったと聞いた。新しい球場、座り心地のいい座席、きれいで使いやすいトイレ…。ストレスが少なく、居心地がいいからお客さんが来てくれる」

 最近は「カープ女子」が話題になり、チームの成績も向上。今季は黒田博樹投手(前ヤンキース)の復帰で注目を集めるなど、新球場完成から好循環が続いているようだ。

 「クラブ経営の根幹は集客。カープもお客さんが入るから資金力が上がり、黒田投手の年俸を払えるようになった。前の市民球場ではできなかったこと。ウチには新しいスタジアムはないが、雰囲気作りはできる」。同社長は力を込めて説明した。

 1万人を達成するには、1試合平均で約1600人増やさなければならない。決して簡単なことではないが、今季は元日本代表のDF加地亮とDF岩政大樹も新加入した。木村社長は「(来場の)大きなきっけになる」と2人の活躍に期待し、「(1万人は)頑張れば届く」と自信をのぞかせた。そして「ファジ女子も増えれば」。クラブ一丸で魅力ある舞台を作り上げ、1万人到達、そしてJ1昇格を目指す。

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