鹿島・中田氏が就任「CRO」って?

 J1鹿島のクラブスタッフ入りした元サッカー日本代表の中田浩二氏の役職が、耳慣れないものに決まった。「クラブリレーションズオフィサー」。14日に行われた就任会見でCROと紹介されたこの仕事は、何をするのだろうか。クラブ幹部に聞いた。

 井畑社長は、代表選手として、そしてクラブの象徴的選手として活躍した知名度を生かしてほしいと期待を寄せた。「いろんな業務に同行してクラブのスタッフとして活動する。現役をやめたばかりで顔があるから」と、スタジアム事業、スポンサー獲得などの営業活動に関わることを想定している。

 中田氏自身は「現場にも関われることがありますし、力になれることはあると思う」としているが、チームの現場に関わるのは限定的で、井畑社長は「フロントに特化する方向」を期待していた。

 鈴木秀樹事業部長は将来的な夢として、「(コーチに就任した)柳沢が監督で(中田)浩二が社長になったらいい」と踏み込んだ表現をした。「そうはならないだろうけどね」と冗談めかしてはいたが、内田篤人(シャルケ)、岩政大樹(岡山)ら移籍した数々の有力選手が選手としてはもちろん、フロントとしても“帰ってこられる”仕組みを用意することはクラブの理想型でもある。

 中田氏と鹿島フロントは引退決定前から、セカンドキャリアのあり方を話し合ってきていた。鈴木事業部長らクラブが「いよいよ(決める)という時に(CROを)考えてみて」と打診し、中田氏のイメージと合致したため、実現したという。

 元日本代表選手が指導者以外のセカンドキャリアをどう進むのか。日本有数のユーティリティープレーヤーとして鹿島とサッカー界に貢献してきた中田氏の今後に注目だ。

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