安重根の肖像画問題 再発防止を約束

 仁川アジア大会組織委員会は1日、サッカー男子準々決勝の韓国‐日本戦(9月28日)で韓国の一部サポーターが初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した韓国の独立運動家、安重根の肖像が描かれた幕を会場に掲げた問題を受け、日本選手団に再発防止を約束したことを明らかにした。聯合ニュース(電子版)が報じた。

 日本オリンピック委員会(JOC)は、9月30日に同大会組織委員会に再発防止を求める意見書を提出していた。

 組織委はこの日、仁川市内のメディアセンターで記者会見。「試合で安重根の肖像画が掲げられたことを確認した」と明かし、その上で「スポーツの試合会場で政治的な面が出ることは望ましくない。持ち物をすべてチェックするのは難しいが、観客に呼びかけたい。サポーターの協力が必要だ」と述べた。

 9月28日の韓国‐日本戦の会場、文鶴競技場で掲げられた安重根の幕は、人の背丈ほどの大きさ。日韓のサポーター間で混乱はなかった。

 日本サッカー協会副会長で、日本選手団の田嶋幸三副団長(56)は同29日、大会組織委員会に青木剛団長名で再発防止を求める意見書を提出したと説明。昨年7月の東アジア・カップで、韓国サポーターが安重根を描いた旗とともに、ハングルで「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた横断幕を掲げた際には、大会を主催する東アジア・サッカー連盟に抗議文を出したが、田嶋副団長は「前回とは全く次元の違うものだと考えている」との認識を示していた。

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